実損填補型医療保険は保険の時代を変えるのか❓ー対象手術の歴史
損保の考え方を使用したがん保険については、これまで説明した通り。
この流れは、がんだけではなく遂に
医療保険まで波及した。
自分の記憶している限りではあるがおそらく最初に実損填補型の医療を発売したのは、損保系かと思いきやまさかの国内大手
明治安田生命保険
だと思う。自分が管理職だった頃、部下達へはあの手この手で大した事ないと様々な資料を作り訴え、苦手意識を払拭させてきた。けれど、内心ずっと
これは革新的な商品だなぁ
と思っていた。よく日額の設定でいくらが妥当なのかという質問って結構あるけど、このタイプだとそんなの考えなくていいわけだからね‼️
そもそも医療保険は昔から何度か内容が進化している。それは短期入院や日帰り入院に対応しているとか先進医療特約が発売されたなどのようなことではなく、
対象となる手術の数だ。
入院保障がはじまったのは昭和48年頃。
その頃の手術は部位包括方式と言われ手術の種類を8種類に分類しそれに該当した場合、対象となる給付倍率に従い支払われる。誤解を恐れずに言えば当時の対象となる手術は開胸術や開頭術など
かっさばかなきゃ出なかった。
と言えるのです。その後昭和56年頃に列挙方式となり、昭和62年に消費者にわかりやすくするため業界統一の88項目の手術名を約款にて限定列挙となる。
そして現在はKコード準拠方式となり公的医療保険の手ほぼすべての手術が対象となっている(あくまでKのみだが。例えば歯科の術式にはJが使われたりすることもあるらしい)。中には列挙方式に特約をプラスしてこれまで対象としていなかった手術に給付が下りるようになっている。
時々、クレームとして
あの会社では給付金がおりたのに、おたくは出ないの❓
とか言われることもあったり、逆もあった。でもそれは確かに各社の特徴的な保障内容によるところもあるのだが、
いつ入った保険なのかということも実はあり得る
のだ。
保険は加入した時の内容が定められた保険期間継続するものです。
例えば、10年更新タイプの保険に加入したら、途中でそこの保険会社が新商品を出したとしても自分が入った保険はそのままだ。
考えてみりゃ当然だよね。
でも、それがテレビや携帯電話など物だと当然のことだけど保険は目に見えないから
あくまでその会社が給付しない
と見られてしまうのだ💦結局それは会社の信用を落としてしまうことになるというなんとも言えない結果になる😢
手術の歴史を考えた時、将来の不安から終身医療保険に加入しようという若い人に対して、それを勧めるのを迷う原因になることもある。
現在まで3〜4回変わっている医療保険の対象となる手術。現在から昭和48年までは
実に44年程度
なのだ。もし皆さんが高齢者になり、かっさばく手術しか対象とならない医療保険に入っていたとしたら、それはたとえ保険料が安かったとしても、
安心だと本当に言えるのだろうか❓
若い時より体だって弱くなっているんだから、
負担のない手術を受けたいよねー
って気持ちにならないだろうか❓携帯電話に例えると、電話として最低限の機能は備わっているもののメールもLINEもネットも写メも出来ない。果たしてそれが
時代にあっているといえるのであろうか❓
これまでの44年とこれからの44年。果たして
時代の変化のスピードはどっちが速いだろうか❓
って事を考えると、
安易に終身医療ってサイコーって言っている人間はあまり信用出来ないんだよねー。
実は知らない人も意外といるんですよねぇ。特に営業っ気マンマンのタイプの人ほど…ね。
つうか。大きく話逸れてね❓
戻そうって思ったけれど、ここから話しても、
長すぎっしょ💦
だから、今日はここまでにして、そのうち実損填補型の医療保険の話に戻すのと終身医療と更新タイプの医療保険どっちがいいのか。正解はない話だけれど自分なりの考え方を伝えようかなと考えてます。いずれにしても手術だけでもこのように変化を遂げてきたわけだけど、実損填補型はいわば
入院と手術を同時に変化させた商品だ
と言っても過言ではないという事なのだよ。ただ、それが万能かというと…。
読んだ方は是非🙏↓