自分の進むべき道を確固たるものにしたターニングポイント〜「World Needs A Hero」/Megadeth
誤解を恐れずに言えば
Megadethはバンドではないと思う。
もちろん、個々のパートには各メンバーならではの個性もあるし、繰り出されるサウンドは当然バンド・サウンドである事は間違いない。ただ、このバンドは突き詰めていけば
デイヴ・ムステイン(Dave Mustaine)がいなければならない
のはもちろんだし、このバンドの歴史を紐解けば結局
デイヴ・ムステインという男の長い物語
だと言えるのではないだろうか❓
調べれば自分なんかよりきっと立派に書いてあるだろうから、色んな細かいことは端折るけれど、そもそもスタート地点が普通のバンドと異なり、
解雇されたメタリカを超える為に組んだバンド
だという純粋な成り立ちでもなければ、存在自体が復讐からはじまっているという時点から彼の屈折具合がわかる。その後、メガデスも追いつき追い越せと頑張った結果メタル界で一定の評価は得られるが、復讐の相手だったメタリカは、
ジャンルを超越したモンスターと化してしまう。
そんなメタリカへ対抗心を燃やしつつも、一方でそんな彼らに
憧れを抱く
という屈折した感情を隠さない彼は、自身もメタリカの後を追うようにジャンルの枠を超えようと挑戦し「Risk」を発表もあえなく撃沈し、日本でもお馴染みのマーティ・フリードマン(Marty Friedman)
もバンドを去ってしまう…💦そしてアル・ピトレリ(Al Pitrelli)を迎えて制作されたのが
「World Needs A Hero」/Megadeth
実際のところ、このアルバム自体の評価は
駄作ではないが凡作
である事は間違いない。しかし、バンド最大のヒット作だった「Countdown To Extinction」以降、ジャンルを超えて行こうとした彼らが、
もう一度自分達の原点へ戻ろうとした
最初のアルバムであるという事だ。
そこには新加入したアルの進言があったという。この後、一度ムステインの腕の故障により解散(実質活動休止って感じだったけど)し、アルはこの1枚のみの参加だったが、この話が本当だったとしたら彼の加入はまさに運命を左右する出会いだったのかもしれない。
常にメタリカを嫌い、憧れ、追い続けた彼。敢えて自ら比較されようとし巨大な壁に挑んでいった過去。何度も打ちのめされ後塵を拝した現実(実際にリンキンなど「メタリカは好きだけどメガデスは…」というラウド系アーティストも多い。この事からもジャンルの壁を超えきれなかった事がわかる)。過去には
暴力問題やドラッグ問題をいくつも抱えて来た‼️
そんな彼も今や
クリスチャン
になり、娘(しかもデイヴの面影あるけどキレイ‼️)もカントリー・シンガーとしてデビュー‼️
メタリカとツアーをしていくなど関係改善も見られ、彼がメタルの道を突き進んで来た後を追うように近年メタリカもまたメタルへと回帰していくのは、このようなツアーと決して無関係ではないのではないだろうか。そしてついに2017年12回目の正直‼️
グラミー受賞‼️
受賞の時に因縁のメタリカが流れるというハプニングもあったけど…ある程度雪解け後でよかったねw
そう考えると娘も上記の写真で言っているようになんだかんだで貴方の物語は
Life is good
じゃないかぁ〜‼️
つまり、このメガデスというバンドは、デイヴ・ムステインという男の憎しみからスタートし、ドラッグに溺れた人間が立ち直り、そして大人になっていく様を綴った
人生の物語なのだ。
ただ、そもそも、こんな問題ばかり起こしてたら日本ではこの時代再起不能だけどねw
そうだろうけど、そもそも手に入れちゃダメw
アメリカって、そういう所は良くも悪くも寛大だよなぁw
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