オルタナ❓メタル❓パンク❓ロック❓名称不問のジャンルレス。まるで万華鏡のように変幻自在の顔を持つバンド〜SAIGON KICK
HEAVY界から出てきた変幻自在アーティスト
90年代、HR/HM界は明らかに迷走した。それはアーティストも雑誌も。当然、その要因の一つは、NIRVANAをはじめとするグランジ/オルタナティブ勢の台頭にある。
その歴史についての詳細はこちらから↓
そこで、HR/HM系列のアーティストからは、一つの流れが出来てくる。その音楽性は簡単に言えば、
重いリフの演奏陣にThe Beatles的なメロデイーが入る。
というものだ。この流れの代表的なバンドと言えば、この2つのバンドだろう。
KING′S X
King's X - American Cheese (Jerry's Pianto)
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GALACTIC COWBOYS
Galactic Cowboys - Circles in the Fields
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メロディアスでありつつもリフは重くグルーヴィな音楽のこの流れを作ったのは当時の音楽シーンで頂点を極めた彼らの存在は欠かせない。
上の過去記事に曲は載せているので 気になる方はそこから参照してください。
STONE TEMPLE PILOTS
Stone Temple Pilots - Interstate Love Song
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このバンドたちがいなければ、METALLICAのブラックアルバム以降の流れも、現在のロックシーンも存在しなかっただろう。さて、そんな中、もっと様々なシーンから支持を得てしかるべきだったバンドがコチラ
SAIGON KICK
このバンドも上記のようないわゆるHEAVYなROCKにキャッチーなメロディーが乗っかってくるという曲調が基本だが、最も特徴的なのは、このバンドはその
音楽性の幅広さがエグい
という特徴がある。パンク、ボサノヴァ、ワールドミュージック…こう書くと、音楽性が散漫になり統一性がないように感じられるかもしれない。得てしてこういうタイプは
結局、何をやりたいの❓
っていう作品になる可能性が出てくるけれど、彼らはきっと
何でもやりたいのだろうw
凄いのは、様々な音楽をSAIGON KICKの名の下に見事に統一感を生み出しているところだ。彼らの
最大のヒット曲はこちら
Saigon Kick - Love Is On The Way
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コーラスワーク含め、様々な音楽をやるに足る技術があることがこれでわかると思う。
HEAVYな音楽ってあまり好きじゃないと思う人でも、
次の2曲だけはせめて聞いて欲しい。
HEAVY界だけにいるべきではない才能がここにあったことがわかってもらえると思う。まぁ、でもHEAVY系音楽として売り出している以上、こういう部分が売れなかった理由なのかもしれないけれど💧
Saigon Kick - Victoria ( Lyrics )
とはいえ、HEAVYな曲だって一級品だ‼️
Saigon Kick - Killing Ground (audio)
デビュー当時はグランジ/オルタナティブとして売り出され、その後はHR/HMとして売り出され時代に翻弄されてしまい、結局どちらからも認識が曖昧な状態になり、支持を得られることができなかったことが残念で仕方ならない。
また、
ギターソロがとにかくカッコいいんだけれど
そこも当時のグランジ系にマッチするわけではなかった。逆にHR/HM側からはギタリストとしての評価が高まらなかった為、ギターキッズもふり向かすことが出来ず埋もれてしまったのが本当に残念で仕方がなかった。
当時、在籍していたバンドサークルが、結構HR/HM寄りだったけど、自分はもっとジャンル的に色々聴いてたので、こんな風に色んな事やれたら楽しいだろうなぁと思ってた。同じような趣味の人を集めてやろうかと結成寸前まで行ったけれど結局色々あって実現出来ず💧名前もこのサイゴン・キックに対抗して
プノンペン・パンチ
にしようかって所まで来てたんだけどねw
その後は中心人物のJason bielerはDarwin’s Waiting Roomのプロデューサーをしたりと活躍するも次のアルバムで解散を余儀なくされる。数年前復活したらしいけど、それなら再評価というか、正当な評価を今度こそされてほしいなと切に願うこの頃だ。
万華鏡のように色とりどりなのにアーティストとしての統一感もある
非常に稀な作品。ほ〜んといいアルバムだ❣️
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2018/9/30加筆
読んだ方は是非🙇↓