佳◯(よしまる)流 家計のそもさん/せっぱ

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2000年代前半に彗星の如く現れ…そのまま去っていったハイクオリティなのに残念なパワー・ポップ・バンド〜Sugarbomb

ポップのジャンルにおいてパワー・ポップと呼ばれるものがある。このジャンルの特徴は

ロディアスで弾けるようなポップ・サウンドが特徴

になる。いわゆるギター・ポップとの境界線は曖昧なのだが、いずれにしても、こうして言葉にすると世界共通で万人受けし、音楽シーンの最前線にいそうなものだが、現実には、商業的な成功を収めたアーティストは何故かほぼいない…。古くはバッドフィンガー(Badfinger)、XTC、カーズ(The Cars)、チープトリック(Ceap Trick)、ザ・ナック(The Knack)、マシュー・スウィート(Matthew Sweet)、ヴェルヴェット・クラッシュ(Velvet Crush)、ティーンエイジ・ファンクラブ(Teenage Fanclub)、ジェリーフィッシュ(Jellyfish)…。このジャンルに入れても良さそうなものでいわゆるメイン・チャートでヒットし続けていると言えるのはウィーザー(Weezer)くらいだろうか…。

 

常に存在していながらも、一大ムーヴメントが起きるわけではないこの手のジャンルなのだが、たぶん思うに、

ポップである事とポピュラーである事は似て非なるものなのだろう。

いわゆるポップ/ロックも、ハード・ポップも元を正せばビートルズに行き着くのだろうが、よりオーディエンスに普遍的に訴えるポップ/ロックに対してハード・ポップは、そのポップな部分を抜き出し極めていく事でより職人的になり大衆が望むものから離れてしまうのかもしれない。要は極めすぎようとしてポップが行き過ぎてしまいマニア的になってしまうのだろう。トッド・ラングレン(Todd Rundgren)なんかもその類かもしれない。ちなみに豆知識として彼は、かの有名女優リヴ・タイラーの育ての親である。

 

さて、今回紹介するのも、そんな職人のように極め過ぎて結局メジャーでアルバムを1枚しか残せなかったけれど、その1枚がこの手の音楽好きにはたまらないバンドを紹介。

Sugarbomb

Bully

Bully

 

彼らの場合、メジャーからアルバムをリリースした僅か2週間後に何故かレーベルからドロップされてしまうという不運もあった。このバンドの特徴はメンバー5人全員が歌えるという所。そうなってくると当然、

分厚く多彩なコーラス・ワーク

が特徴となってくる。メジャーからのリリースは2001年。まずはシングル・カットされたこちらを聴いて欲しい。

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この手の音楽が好きな人にはわかると思うけれど、自分は彼らの存在を知った時、ジェリーフィッシュの再来だと思って、諸手を挙げて歓迎した。当時はヘヴィ・ロック全盛期。ヘヴィ・ロック自体は好きだったが、やはり新しいバンドや音楽の選択肢は常に広く持っていたい自分のようなタイプには、久々のヒットだった。コーラス・ワークを得意とする彼らもジェリーフィッシュ同様クィーン(Queen)からの影響も大きく、特にこの曲なんかはモロにその影響が出ていたようだ。

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時代の影響もあり、更にはラップまで聴かせてくれる。

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まぁ、でも結局、こういうハード・ポップって、ルーツを取り入れつつもあくまで自分達の音楽や主張を追求していくポップ/ロックと違い、こうやって自分のルーツを取り入れた音の遊びをし、聴いた人が思わずニヤッとしてしまうような遊び心がマニアの心を掴む一方で、広く受け入れられない要素になっているんだろうな。それはわかってるんだけどねw

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残されたYou達。頑張れよ より

 

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