2020年代ロックはこうなるのでは❓を勝手に推察〜一応完結編‼️
前回の記事より
まぁ、LAメタル系のド派手な新人を求める内容にしたけれど、実はそれは思いの外、今のアメリカではハードルが高いんじゃないのかなぁと実は感じてもいる。残念だけど…。
というのも、現状のアメリカのシーンにおいては、一部のベテラン(ボン・ジョビ、モトリー・クルー、テスラ、デフレパードなど)を除けばいわゆるチャートに入るのはヘヴィ・ロックやメタルコア・バンド、ポスト・ハードコアがほとんどで80年代ロックに影響を受けたとしても、その影響を前面に出すというよりは、その音楽をうまく現代ロックに取り入れているというタイプが多い。その筆頭がニッケルバックやブラック・ヴェイル・ブライズだろうし、以降デビューする若いバンドも、その方法を取り入れているように思う。
80年代のような高音域のボーカルが歌い上げるバンドのニーズが今のアメリカからは見えてこないのだ。あの時代のロックを自分達がやりたいと思う若者の出現と時代の要望次第がマッチするかが鍵となるだろう。
では、前回も述べたように90年代音楽のリバイバルはどうなのか❓
90年代に登場以降既に定着してはいるんだけど、何だかインディー・ロックや、最早ただのアメリカン・ロックと呼べるようなバンドにさえオルタナという言葉が付けられるようになったような気がする。
そうした言葉の一方であの
ヒリヒリとした切迫感
を持ったバンドが少なくなったなぁ〜という思いが出てきた事も事実だ。しかし、そんな中で、新人とまでは言えないけれど、かつての
を思わせるようなオルタナというより敢えて
グランジ(薄汚いもの)
と呼びたくなるようなバンドも出てきている。それが
クラウド・ナッシングス
まずは是非この曲を聴いて欲しい‼️
あの90年代を思い起こさせるような鬼気迫った叫びはプロデューサーがそれこそニルヴァーナなどグランジの大物たちをプロデュースして来たかのスティーヴ・アルビ二 だからだけというわけではないだろう。これまで5作のアルバムをリリースしているがボーカルのディラン・バルディは20代という事もあり、時代の要望があれば一気にシーンを変えてくれる可能性を秘めているのではないか❓
いずれにしても、もっと広く認知されて然るバンドだと思う。
そしてもう一つ90年代を彩ったロックと言えば
ラップ・メタル
現在でもロックにヒップホップを取り入れた音楽はあるのだが、時代と共に少しずつ変化し、どちらかというとお洒落で洗練されたラップを聴かせるものが増えて来た。以前紹介したセット・イット・オフなんかもそうだが、自分はそういうものも非常に好きなんだけれど、それらがシーンを一新するには今のところ至っていないのも現状だ。そんな中で出てきたのが彼ら
フィーバー333
彼らのラップは現代的なスタイルというより明らかに主義主張を唱えたあの
の攻撃性を彷彿させるタイプのそれであり、しかし、彼らの特徴はそれだけではなくサビのメロディーには、このジャンルをより一般層へと広めた
を感じさせる。要はこの1枚でこのジャンルの二大巨頭を思い起こさせつつ、ただのモノマネに終わらせないクオリティーの高さも感じる事が出来る。
先日のグラミー賞にもノミネートされたとはいえ、爆発的なヒットとは言えない現状は、ロック全体の停滞を表していると言えよう。後は時代が彼らを要望するかどうかだ。
さて、お気づきの方もいるかもしれないけど、さっきから繰り返し使用している言葉が
時代の要望
という言葉だ。というのも時代の流れから音楽の今後の流行を読む事もある程度可能だけど、それとは別に重要なのは
世界がどのような10年を迎えるかという事だ。
音楽の隆盛と時代背景は以前ほどではないにせよ今でも無関係とは言えないのだ。80年代のような上辺だけでも好景気のような浮かれた時代になればLAメタルのような音楽が現れるのかもしれない。逆に世界的な不況に見まわれれば90年代のようなグランジやラップ・メタルのような憂いや怒りを伴った音楽が来るのかもしれない。
と考えると何が起こるかはわからない昨今の世界情勢を考えれば、ある意味、次のロックを決定づけるのはミュージシャンではなく彼なのかもしれない。
あっ。間違えた💦髪型が似ているからつい…w
こっちこっちw
音楽シーンは、今やアメリカだけで作られるものにはなっていないのは以前話した通りだ。しかし、やはりアメリカが盛り上がるのとそうではないのとでは大きな違いがあると思う。そう考えるとロックの停滞はアメリカのロックが世界基準になりきれず、世界一の市場なのにガラパゴス化してしまった感がある事も一つの要因なのではないかなぁと思う。ここらで一気に底力を見せて欲しい気もするのだがどうだろう。
以前も書いたが
ロック・バンド自体がロックの現状を嘆く時代。なるほど。確かにチャートやフェスを見ると20〜30年前と何ら変わっていない。つまり新陳代謝が全くなされていないのだ。そんな現状に嫌気がさしてしまう気持ちもわかる。ましてや爆発的な売上も難しいこの時代。世代を超えて愛されるスーパースターになるという事も難しくなった。ロックが完全にフォーマットに収まってしまい本来ロックが担って来た体制への反抗や主義主張を述べることは今やラッパーがメインとなってしまった。そんな状況の中でロック・アーティストはそのジャンルを貪欲に取り込んでいこうとする。しかし結局LAメタルやオルタナが通って来たように個性的であろうと試行錯誤した結果、似たような音楽が増え
僅かな革新的な作品と数多の凡庸な作品
が溢れ出している状況に自分はこうも思ってしまう。
お前らロッカーなんだろう❓
ロックを取り戻したいのであれば、それこそ、それは
お前らロック・バンドの役割だろう‼️
嘆いてばかりで
魅力的なロックが出来るわけないんじゃないか❓
と…。
いずれにしても、振り切った若手が出て来てロックがもっとロックらしく盛り上がる次の10年であって欲しい‼️打ち込みも良いが、ギター、ベース、ドラムが揃いメンバーが奏でる事でしか生まれないヴァイヴを、その心地よさをもう一度シーンの最前線へ送り届けて欲しいと切に願う。
さて、答え合わせは10年後。どうなっているのだろう。
ってか、それまでブログは続いているのだろうか…w
読んだ方は是非🙏↓