子供の頃の思い出の味は今…。
母方の祖父母の家は宮城と岩手の県境で高速を使っても1時間以上離れる。子どもにはなかなかしんどい距離だった。だから、小学校も3年生くらいになると休日祖父母宅へ行って1日を費やすなら友達の家で遊んでいた方が楽だし楽しいと感じるようになる。しかし、母は母で用事もあるし道中暇なのだろう。子どもの頃から理論派の兄より自分は与し易い相手だったのだと思われたのか、よく誘われた。
めんどくさそうな顔をすると必ず次の言葉が出てくる。
帰りに納豆そば食べさせてあげるから‼️
そうすると…心が踊った。まんまとノセられたのだ。ちなみにここで言う「ノセられた」は車に乗せられたともかかっているのだろうか…
ちなみに、その納豆そばとは何の事はない。かけそばに納豆が入っただけのもの。高速の途中にある鶴巣PAのフードコートだから、蕎麦だっていわゆる立ち食いのそれ。コシもへったくれもない。やっすい男だなと思うと笑えて来る。今の子どもだったら絶対つられるような代物ではない。
でも、今、振り返ると、もしかしたら、ある程度自我が出来て母親と出歩く事が恥ずかしくなった頃(今はそういうのも少ないっぽいけど、そういう時代だったのだ)、素直について行く事が出来ずに自分の中で理由付けをしていたのかもしれないな。
仙台で転職し、県の北部や南部にも出歩く機会が増えた。週のほとんど高速を使う事もある。せっかくなので、思い出の味がまだあるのか立ち寄ってみた。メニューを見ると
まだあった‼️
なんかちょっと嬉しくなったwちょっと当時の気持ちを思いながら注文。
やっぱり今は、物のクオリティーが全て上がっているね‼️こんなしっかりした蕎麦じゃなかったもんw
もちろん、味としてはこっちの方が美味しいのは明白なんだけど自分の思い出の味はやっぱりジャンクで粗悪なあのかけそばの味が恋しくなる。まぁ、今の時代にあの蕎麦を出して商売が成り立つとは思えないけどねw
親になって、ちょっと自分の子どもの頃を思い出すとやっぱりもっと甘えておきゃ良かったかなぁ〜。素直に感謝の気持ちを表せば良かったなぁ〜と思う事も多々ある。まだまだ元気な両親だけど、転勤族の頃、そんな頻繁に顔を出せるわけではなかった。時間にすると後、何時間両親と顔を合わせるのだろう。もう少し顔出しておくか。自分も、そんな事思う年になったんだなぁ。
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