佳◯(よしまる)流 家計のそもさん/せっぱ

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自分が勝手に思うターニングポイント。これは遥かなる旅路を経て帰還した事の証明なのではないだろうか〜「All That You Can't Leave Behind」/U2

バンドのメンバーは多くの場合は他人だ。いくら元々気の合った友人だったとしても、四六時中一緒にいれば、やはりストレスはたまり、軋轢も出て来るだろう。時には仲違いからメンバーチェンジや解散に陥ることだってある。そんな中、今回紹介するU2は、

奇跡のロックン・ロール・バンドと言われている。

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その理由は、1980年のデビューから現在に至るまで解散は勿論、オリジナル・メンバーの脱退や変更もなく活動しており、これまでに発表した作品は世界中のファンから支持されており、コンサートの世界歴代動員記録

1位から3位までを独占(以降はピンク・フロイドバック・ストリート・ボーイズと続く)

グラミー賞獲得数は

ロック・バンド史上最多なのだ‼️

ここ日本でも彼らは一定数の人気はあるのだが、それでも温度差があると言ってもいいかもしれない。その原因はもしかしたら彼らの楽曲のテーマが宗教戦争反核運動、人権問題や薬物など

世の中へのメッセージ性が強い

事も、英語圏にない我々には伝わりにくい事もあるのかもしれない。

 

1980年の1stアルバムからメッセージ性の強い音楽スタイルは、80年代の浮かれたロック(それはそれで大好物なんだけどねw)とは明らかに一線を画していた。

 

ロックを出発点とし、ルーツミュージックへ傾倒していった彼らは90年代に入り新たな挑戦をする。それまでの流れとは対極にあるビッグ・ビートやテクノなど打ち込みを取り入れそれまでのファンから賛否があがるも多くのミュージシャンから評価を得て、新たなファンを獲得していった。前回のメタリカもそうだが、

頂点を極めたバンドの新たな挑戦は必ず痛みを伴うものなのだろう。

その流れは90年代を通して続きこの間に「最優秀ロック・パフォーマンス・デュオ/グループ」だけではなく「最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバム賞」も受賞する。

 

彼らの根本的な姿勢は変わらないが、2000年に入り、アプローチ方法は再度ロックへ向かう。そのきっかけとなったのがコチラ

「All That You Can't Leave Behind」

ここでは原点回帰とも言えるバンド感のあるサウンドになっており、90年代離れたファンも取り戻し、世界的にヒットしシングル「Beautiful Day(ビューティフル・デイ)」は、全英シングルチャート1位となった。

m.youtube.com

以降、現在まで最重要バンドとして君臨し続けている。

 

アルバムのタイトルは直訳すれば

「置き忘れてはいけない全て」

だろうか。ジャケが空港なのも意味深い。それまで自分は、彼らのターニングポイントは「Achtung Baby」だと思っていたんだけど、このアルバムが発売されてから、三部作で語られる事の多い90年代の変化は、正直

ダンス、テクノを取り入れつつもどこか不器用で…誤解を恐れず言えばちょっとダサめだった

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けれども、彼らが、自分達本来の音楽を更に深めるためには避けては通れない道のりだったのではないだろうかと思うようになった。この作品をリリースした時にもしかして彼らはこう言いたかったのではないだろうか❓

あのチャレンジが自分達の音楽をより強固で説得力を持たせる唯一の方法だったのだと…

その挑戦があったからこそ自分達が本来あるべき姿へ成長してこうやって帰還する事が出来たのだと…

そしてまたここから飛び立つのだと言わんばかりの意思を感じるこの作品は、まさしく、彼らのターニングポイントな1枚だと思う。

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