民間生保の介護保険からさらに特化した新しい保険ー後編ー保険商品は出たけれど💧
ーまずは前回の記事はコチラから
さて、この流れで発売された商品といえば、もうお分かりですよね。そう、いわゆる
認知症保険
というものです。数ある介護保険から更に認知症に特化したこのタイプの商品は今のところ
太陽生命と朝日生命
が凌ぎを削っている。いずれも器質性認知症と診断されているところまでは同じだが、太陽生命の
ひまわり認知症治療保険
は、持病や既往症があっても入りやすいいわゆる引受基準緩和型だ。加入できる年齢は20歳〜80歳と広めだが、加入初年度は引受基準緩和型のため、半額になることと
公的介護保険制度と連動していないことに注意が必要だ。
一方、朝日生命の
あんしん介護認知症保険
は、通常の保険と同じような引受基準のため、加入年齢は40歳から75歳とこちらも広めでも果たして
何もない高齢者がどれだけいるのかという疑問は残る。
こちらは
公的介護保険制度と日常生活自立度判定基準
で一定の条件を満たした場合、給付金が下りるという仕組みだ。
認知症が社会問題になっている事は間違いないのだが、個人的には介護と認知をここまで明確に分ける必要があるのかと言われれば…
う〜ん。正直どうなんだろうと思う部分もなくはない
のが正直な感想。現実に負担がのしかかる介護対して備える必要はないとは言えない。ただ、現役世代が今、どれだけ将来の介護に対して備える必要があるのかと問われれば、幾度となく改正される不安定な公的介護保険制度の中で非常に難しい問題と思う。また、残念ながら今の現役世代にそこまで用途別に備える余力は
残念ながらない
でしょう。出来ない事に不安を感じるより、自分的には、まずは優先されるべきことは、
老後生活の確保
だろう。介護と老後生活資金は決して別々の問題ではなく表裏一体だからだ。介護度にもよるけれど、重度の介護度に達した場合、その老後生活の中で備えておいた資金は介護資金の重要な要素になる。つまり、
十分な生活資金があるならば、それが介護費用の保障となるのです。
まぁ、
それが一番難しいんだけれどね💦
現役世代の内は貯蓄などの資産運用に注力し、その間は掛捨ての介護保険または就業不能保険で備えておくのが一番正攻法なんじゃないかな❓
一生涯の介護費用を今から積み立てようとした場合、当然、その費用は当然家計の負担になってくる。その余裕は残念ながら多くの現役世代の家庭にはないのが普通だ。また、昨今の低金利の中で、終身介護を積み立てた場合、年齢によっては元本は割れるケースがあるので、手元に残してある資産との兼ね合いは注意してほしい。というのは、手元に十分な資産がないのであれば、保険料支払の途中であっても要件に該当すれば一定の保険金や給付金が下りる保険は有効な手段である事は間違いないわけだからだ。ひとり一人家計の状況は異なるので、やはり、その都度コンサルタントをしてくれる人材は今後不可欠な存在になるだろう。
そして、身体は健康だけれど、認知症という家族には、万一の場合に備えてどちらかと言うと損保の
個人賠償責任保険
を持っていた方がいいかもしれない。
三井住友やあいおいニッセイ
などでは、
家族の補償範囲が拡大していることも朗報の一つ
だと思うので確認してみることもいいと思います。
いずれにしても、改悪が続く公的医療保険制度や公的介護保険制度に対し、無関心なままではいれない現実があることだけは間違いないですね。困ったもんだ💧
読んだ方は是非🙇します↓