インダストリアルを外してみたらーSTABBING WESTWORD
90年代に起きた音楽的ムーブメントの一つが
インダストリアル・ミュージック
であることは紛れもない事実。代表格は
NINE INCH NAILS
Even Deeper (lyrics) - Nine Inch Nails
であって、ROCKに打ち込みの要素を絡め狂気の世界を作り出し、ダンサンブルなリズムを叩き出していくその音楽は当時のHR/HM信者達からは到底受け入れられないながらも、あらたなるヘヴィネスとして広く伝わることになった。その後、代表的なのはアメリカで社会的な問題となったアンチ・クライスト・スーパースター
MARILYN MANSONだろう。
Marilyn Manson - I Don't Like The Drugs (But The Drugs Like Me)
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MARILYN MANSONなど、ボウイを彷彿させるグラム・ロックを取り入れ妖艶な雰囲気を出すバンドもいれば、WHITE ZOMBIEのようにメタルに取り入れ世界観を作り出すバンドもいた。その後、打ち込み自体は現在のロックシーンには欠かせないものとなったことからも、この音楽性をまたしても、HR/HM界は、もっと早く認知させ浸透させておくべきだったと思う。結局、このシーンがなければその後、STATIC-XやKID ROCK果てはLINKIN PARKへつながることもなかっただろうし、DISTURBEDやSLIPKKNOTも、もっと早い段階でHR/HM甲へ浸透しただろうし、AMARANTHEだってこの流れで生まれた音楽だろう。しかし、LINKIN PARKがそうだったように、楽曲の色付けでインダストリアルを取り入れた多くのバンドは徐々にその割合を落としていく。今回、紹介するのもその一つだ。
STABBING WESTWORD
実は、自分はこのバンドはそれまであまり好きじゃなかった。なぜならプロトタイプにしか感じなくて、個性を感じることができなかったのです。でも、最後のアルバムとなったこのアルバムはインダストリアル要素を極限まで落とした事によって、ソングライティングのうまさ、メロディーの良さがいい意味で出た。この時には大手レコード会社をドロップしていて売上的にはふるわなかったのだろうが、自分としてはここでついにこのバンドの完成形を見たのだが…あぁ、これって前に記事にした事と同じだね。ここにも一つそういうバンドがあったんだね💦
Stabbing Westward- So Far Away
オープニングは、このうねるベースから始まる「So far away」からスタートし、その後、様々なタイプの曲が登場する。よく聴くと何かビジュアル系のような曲調のものもあるのだが、この1曲目の世界観を最後まで統一させ、クリストファー・ホールのちょっと線が細い声が逆に曲の持つ独特の美しさを際立たせているなかなかの好アルバムだった。その後解散したのが惜しまれる。リーダーのクリスがTHE DREAMINGというバンドをしたという話もあったんだけれど、それも結局聴いていないし、陽の目は見ていないと思う。なら、ここまで自分達らしさを出したならこのまま続けていればよかったのにな〜💦
読んだ方は是非🙇します↓