90年代以降のモダン・ヘヴィネスのギター・サウンドを決定付けた二大巨頭〜PANTERA、HELMET
90年代HR/HMから、グランジ/オルタナティブに至る際、そのバックボーンは一つではなかったっていう話を以前したけど…
実は、その間には
もう一つのムーブメントがあった。
それはスラッシュメタルと言われるものだった。そのムーブメントで数多の四天王と言われたのが
SLAYER
それまでの売れ線的なバラードを排した硬派なメタル音。何がすごいって、中には紆余曲折あったけれど皆今も第一線で活躍していることだろう。
このムーブメントを経てグランジ/オルタナティブへと時代は移っていき、これまで売れ線だったバラードを売りにしていたバンド達が衰退していく事になる。そんな中、何とか時代の流れに乗って生き残ろうとこれらのバンドが活路を模索し、こぞって、ギターサウンドを真似たバンドが
PANTERA
何と言ってもアルバムのオープニングを飾る
「Mouth for war」の衝撃は凄まじかった‼️
この切り込む鋭いリフには誰もがノックアウトされた。今は亡きダイムバック・ダレルが作り出したこのギター・サウンドは、当時斬新で、誰もが憧れたものだった。そして、これだけメタルなのに、パンク側の音楽評論家である小野島大氏も称賛していた(まぁ、実際に称賛していたのは「The Great Southern Trendkill」で、これは逆に従来のファンからは賛否あったんだけれどね💦でも、うれしいよね😆)。
このサウンドは瞬く間にトレンドとなりその後、90年代のメタルギターサウンドの一角をなしただけではなく、いわゆるNu MetalやHeavy Rockの流れを作った要因であることは間違いない。
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が、この時、この時代のヘヴィサウンドを決定づけたもう一つのバンドがあった。それが
HELMET
どうしても、日本でいまいちメタルキッズに浸透しきれなかったのは、ドラムをはじめとするHard Core臭だろうか。けれど、
この音もまた時代を変えた一枚であることは間違いない。
その後登場するTERAPY?とかも、このバンドなくしてヒットしただろうか?また、ここでMetalとHard Coreのクロスオーヴァー化が進んだはずだし、その後のNu MetalやHeavy Rockもメタル寄りとコア寄りのバンドが存在するようになった。このバンドの出現は様々なヘヴィの垣根を低くしたまさに
時代が生んだ必然だったのではないだろうか。
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2018/11/25加筆。
読んだ方は是非🙇↓